チョコボールの品質を推理する(1)
大量生産されている製品は「大きさ」や「重さ」などが基準内に収まるように品質管理されています。つまり、世の中に出回っている(販売されている)製品はその会社の品質管理のレベルが反映されているはずです。お菓子なら安いしたくさんのサンプルが手に入るだろうという考えで各社の品質管理のレベルを推理してみようと思います。
はじめては森永のチョコボールに決めました。ロングセラー品なので品質はかなり高いだろうという考えと価格が安いという理由です。チョコボール1箱に14~16粒入ったチョコレート菓子です。内側からピーナツ、それを包むクリスプ層と外側のチョコレートコーティングからなります。ピーナッツは大きさがバラバラなのでチョコボールの1粒当たりの重さが一定になるように製造するのは難しそうです。
チョコボールの栄養成分表示を見ると1箱28gと書かれています。これより内容が少し多くても文句を言う人はあまりいないでしょうが、少ない場合はどうでしょうか。いちいち重さを量る人もいないでしょうが、少ないのは良くない気がします。実際に計量法という法律でどの程度まで少なくてもいいかが決められているようです。
計量法では5g以上50g未満のお菓子は表記されている重量から4%下回らないように製造することが努力義務となっています。(違反すると行政指導?)メーカーとしては1箱ぴったり28gで製造できればコストを抑えることができるので1箱14粒ー 1粒あたり2.0gで製造できればベストですが、あまりギリギリを攻めすぎると計量法に違反する可能性も出てきてしまいます。重めに製造するとコストが上がってしまいます。このあたりを実際にチョコボールの重さの統計をとってどのようにコストと品質のバランスさせているか調べてみようと思います。
調査方法はチョコボールの重さを1粒ずつ測るという単純なものです。たくさんチョコボールを買ってきてひたすら量り、統計的な手法で調べることとします。重さの計測はPCと電子天秤間でシリアル通信してpythonで自動化するシステムを構築していきます。
続く
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